TEPとそのメンバーが制作、または参加したインディーズ作品は全部で30本近くにのぼります。このコーナーでは数あるTEP関連作品の中から、歴代の”代表作”をセレクトしてご紹介します。
これらの作品は、随時、イベントでの上映やビデオによる限定販売を予定しております。TEP活動情報をご覧ください。

1997年 VTR/8mmフィルム混合・28分30秒

監督 : 宮本拓
脚本 : 安藤龍介
音楽監督 : 穂山賢一
近未来。戦火にあえぐ北アフリカに、陸上自衛隊の一団が派遣された。偵察用の装甲車に載ったまま、砂漠の真ん中に孤立した4人の若者たち。彼にの口から、この砂丘の興味深い過去が語られていく。そして強敵である重戦車との遭遇戦。キャタピラを軋ませて迫る怪物に追いつめられた4人が、砂丘の果てに見たものは……? 近未来戦争SFに「恐竜映画」のテイストを加味した、メカニックファンタジー。

* 本来は90年に8mm映画として制作が開始され、特撮部分も含めた大部分が撮影済みであったにもかかわらず、数年間放置されていた作品。97年6月7日開催の『宮本映像個展・爆映展`97』に合わせて作業を再開、90年当時に撮影を終えていたものの不本意な出来映えだった本編ドラマ部分を、新たにセットを組み、新デザインの衣装や小道具を用意してすべて撮影し直して完成させたという、異色作。
特撮部分は8mmフィルムで、そして本編ドラマ部分はデジタルビデオカメラでの撮影となり、ビデオ編集段階で様々な視覚効果を加えて映像の質感を統一、ビデオ作品として完成させた。凝縮された空間で展開されるストーリー、登場人物のキャラクター性の配慮、そしてビッグスケールのミニチュアを使用した特撮に、各種ビデオ合成技術を併用するなど、ドラマ、特撮の両面でTEP作品のクオリティーを一段とアップさせている。TEP代表を務める宮本拓の”映像世界観”が濃厚に反映された一編。
* この作品の制作記録を詳細にまとめ、またアマチュアフィルムメイカー向けの技術情報を満載したムック『砂丘の残像・全記録』が限定販売中!

1997年 VTR・23分40秒

脚本・監督 : 川崎ヒロユキ
撮影監督 : 宮本拓
声の出演 : 會川昇
大ブレイク中の美少女マンガ家、三条かすみ。そんな彼女がある夜、二人組の男たちに誘拐された。彼女を人質にして出版社から身代金をガッポリせしめようともくろんだ悪のコムビ、ポール&トニーの仕業である。だが誘拐計画は、遠い遠い銀河の彼方からやってきた”彼ら”によって、思わぬ方向に向かうのだった……。
* 『爆映展`97』のゲスト作品としてつくられた川崎ヒロユキ10年ぶりの自主制作作品。川崎ヒロユキ特有のアップテンポでスパイスの効いた脚本と演出を、宮本拓がTEPドラマとしては初めて全編デジタルビデオカメラで収録、ビデオによるミニチュア特撮にも挑戦した他、クロマキー合成の多用によって独特の世界観を構築している。また、普段はライターとして活躍している川崎と、『目覚めよと呼ぶ声あり』の軍事スパイの怪演が好評だった高山カツヒコの演技も好調で、美形ヒロイン・千葉千恵巳嬢を加えてのアンサンブルは一見の価値あり。
1996年 VTR・4分

音楽 : 穂山賢一
特殊効果 : TEPワークス
撮影・監督 : 宮本拓
1996年8月に開催されたEGGS・穂山賢一ライブ『NUDEtoNAKED』のために作られた一編。穂山のオリジナル曲”DAYS”を題材にしたMVC。各種のビデオによる視覚効果を盛り込んだ作品で、仕事でレーザーディスク用カラオケやミュージックビデオを演出していた宮本のノウハウの一部が駆使されている。
* 『NUDEtoNAKED』は自主映像作家10人が集合して、穂山の10曲のオリジナルナンバーそれぞれのMVCを作って一挙に公開するというイベントで、宮本拓はその中の一編”DAYS”を演出すると同時に、他の6編の映像スーパーバイザーを担当している。
穂山賢一のサイト、EGGS PRESENTSへのリンクはこちら。
1995年 VTR・15分

企画 : EGGS
撮影・構成・演出 : 宮本拓
独自の映像制作活動を展開する宮本拓の盟友、穂山賢一がつくりあげた初の16mm映画『NUDE』。その完成プレミアは、なんと夜の渋谷の路上でゲリラ的に行われた!! 発電機で映写機を回し、渋谷西武デパートの壁面をスクリーンとして大映写する。コンクリートの壁の質感と都会の雑音が映画の一部として作用する、穂山独自の映像世界が展開された異色のプレミア上映の様子を、その準備段階から密着取材し、穂山へのインタビューも収録したTEP作品としては珍しい純粋なドキュメンタリービデオ。
1990年 8mm・3分

脚本 : 安藤龍介
撮影・監督 : 宮本拓
出演 : 穂山賢一・高見まどか・他
インディーズの映像作家15人が、一人3分の持ち時間で”90年代”をテーマに自由に撮って一本につなげるという、前代未聞のオムニバスムービー『`90SCRAP』。発起人は自主映像グルーブEGGSを主催する穂山賢一。そしてこのオムニバスムービーの宮本のエントリー作品が『時の記憶』である。
近未来、「宮本の息子」という設定の青年が主人公。映画や仕事の話をサカナに、遊びにきた女友達と酒を飲んではいるが、将来に一抹の不安を感じている。ふと思いだし、棚の奧から取り出したのは旧式の8mmカメラ。高層ビルが建ち並び、エアモービルが飛び交う夜景に、彼は無心にレンズを向ける……。

1989年 8mm・55分

脚本 : 安藤龍介
撮影・特殊技術・監督 : 宮本拓
第二次世界大戦末期、日本帝国海軍が極秘に開発していた巨大ロボット兵器が、軍事スパイの手により現代によみがえる。ヤツの動きを止めるには、その中枢をコントロールできるバイオコンピューターを破壊するしかない。その行方を追い、事件に巻き込まれた女性を守りながら軍事スパイと対決する若き特捜刑事。一方、破壊の限りを尽くす”過去の亡霊”を撃滅すべく、陸海空防衛陣が最新兵器を投入しての作戦行動に移ろうとしていた!

* TEP創設以来、蓄積されてきたノウハウの総決算として企画された特撮超大作。「旧日本軍の秘密兵器」は古くから存在するアイテムだが、それを現代的なセンスで真正面から捕らえた作品。起伏に富んだ構成のシリアス・アクションドラマに、当時考え得るあらゆる8mm特撮の技術によって構成されたスペクタクルシーンを挿入、80年代をしめくくる8mmSF映画の決定版として制作された。89年度の東京学生映画祭で初公開。当時このイベントではグランプリなどの賞は設られていなかったが、本作はアンケートによって観客動員数と人気投票の両面でトップに選ばれた。その後、各地のイベントや宮本拓の映像個展で繰り返し上映され、現在でも根強いファンを持つ作品として知られている。また、ウェーブから発売された東宝の『サンダ対ガイラ』に登場するメーサー殺獣光線車のプラキットの説明書には、本作に登場する自走対空レーザーVDLCがメーサー車の後継車両として紹介されている。これにはウェーブの企画スタッフによる独自の考証が記載されており、興味深い。
* 1996年、映像と音楽の両面で50ヶ所以上の改訂を行った『リニューアル・ビデオバージョン』が完成。レントラック・ジャパンの主催する第一回インディーズ・ムービー・フェスティバルの最終選考作品の一本に選ばれ、97年6月より一年間、TUTAYA系列のレンタルショップに並ぶこととなった。
1987年 8mm・25分

脚本・監督 : 川崎ヒロユキ
撮影 : 鋤柄哲雄
特撮監督 : 宮本拓
数億年前、巨大な”宇宙悪”を追って地球に飛来した鋼人マグマテウスは、宿敵プレートサタンのワナにはまり、地底深く幽閉されてしまった。そして現代。機械好きの少年・ススムは、ひょんなことから練条博士の作った地底魚雷アングランに乗り込み、地底に眠る鉄の巨人、マグマテウスと対面する。博士はプレートサタンの陰謀に気付き、その攻撃に防御策を講じていた人物だった。かくしてマグマテウスと心を通わせたススム少年とプレーサタンとの戦いの火蓋が切って落とされた!
* TEPのメンバーであり、俊英ライターとして知られる川崎ヒロユキの自主制作映画デビュー作。川崎得意の少年漫画タッチのドラマに、TV特撮タッチのSFXシーンを散りばめたファンタジックな一編。『異端の森』の際に作られたエリアル合成機が大活躍、ミニチュア特撮との併用で効果を上げている。純粋な子供向け特撮映画である。
1987年 8mm・40分

脚本・監督 : 原田勇(TMC)
撮影・監督 : 宮本拓
特殊視覚効果 : 高山カツヒコ
老朽宇宙貨物船、第十三春日丸には、船長とオペレーター、そしてサイボーグの3名が乗り込んでいた。長い航海で彼らの精神状態は荒廃し、些細なコトでいがみ合うようになっていた。宇宙ステーション到着まで後わずかという時、春日丸は、酸素タンクに爆発事故を起こし、コンピューター制御の自動操縦もままならなくなる。「船内の人間が一人減らなければ、宇宙ステーション到着まで酸素が持たない!」彼ら3名の間で虚々実々な、そして現実と空想の入り交じったブラックなドラマが展開されていく。
* 関西在住中にTMCという映像グループを創設、「お面ライダー」などのブラックユーモアSFを撮り続けていた原田勇が、その集大成として「2001年」ばりのハードSFを狙って作り上げたシニカルコメディーSF。トム・ゴドウィンから始まる数々の『方程式』作品群に真っ向から挑んだ意欲作!
* 完全再現された宇宙船司令室の密閉型セットの中で展開される喜悲劇。宇宙船航行シーンなどのSFXは、高山カツヒコがコンピュータでステッピングモータを制御する自製モーションコントロールシステムに初挑戦して効果を上げている。
1986年 8mm・16分

脚本・撮影・監督 : 宮本拓
ハンティングに出かけた二人の青年が迷い込んだ、不可思議な空間。そこは太古の生物が闊歩する、時空の裂け目にひろがる原生林だった。重傷を負った相棒と共に、生還の可能性を賭けて地球最大の肉食生物ティラノサウルスREXと対決する青年の運命は……?
* 本拠地を宮崎から某映像学院に移し、多くの新たなる賛同者を得て再始動したTEPの第一弾。『ウルトラQ』や『トワイライトゾーン』のワンエピソードのようなSFショート・ショートの面白さを狙ってつくられている。高山カツヒコによるエリアル合成機の開発をはじめ、長沼弘幸率いる造型チームの手がけたハンドマペットやスモールスケール・メカニカルの技術によって再現された、様々な恐竜たちの活躍するSFXショットを見せ場としながら、完全疑似夜景による本編撮影や、クレーンやドリーといった自製”特機”の導入によるアクティブなカメラワークなど、TEPの撮影技術レベルを一気に引き上げた作品。これを機に、恐竜と人間の時空を超えた遭遇をテーマとしたオムニバス映画の構想も生まれ、その一部が後に『砂丘の残像』として具現化した。
1983年 8mm・90分

脚本・撮影・監督 : 宮本拓
毎夜発生する奇怪な行方不明事件や建築物の破壊。巨大な生物が山岳地帯で目撃され、自衛隊が出動してパニックとなる。一方、主人公の雑誌記者は、敏腕刑事と連携して、とある新興企業の内幕に迫る。その若き社長は、密かに戦術核ミサイルを生産、海外に輸出していた。その生産過程で出た核廃棄物を山岳地帯に捨てていたのでは? では、あの怪物の正体は……?
* イベント開場の移動動物園から逃げ出したコブラが行方不明になったという、実際に起こった事件をヒントに得た怪獣特撮映画。
* 前年の失敗の名誉挽回とばかりにツチノコ・エンタープライズと改名、新たなるメンバーを加えて面目を一新した、元祖TEPが総力を結集して完成させた超大作。
当時の高校生の8mm映画としては珍しく、90分という長編の中に各種ミニチュアワークや合成技術を詰め込んだ本格的怪獣映画として完成。以後、数年にわたって各種のイベントなどで上映された。
1982年 8mm/VTR混合・20分

脚本・撮影・監督 : 宮本拓
米軍機の墜落現場で拾ったアタッシュケースを密かに持ち帰った少年。そのケースの中には、大口径拳銃44オートマグが納められていたが、この銃には、世界を揺るがす最高機密のマイクロフィルムが隠されていた。そうとも知らずに銃を持ち歩く少年の近辺が、にわかに騒々しくなり、高校全体、そして街全体を巻き込んだ大パニックが発生する!
* TEP PROJECT の前身、ツチノコプロダクションの記念すべき第一作。82年度の延岡西高校文化祭参加作品として制作されたが、規模の大きさに負けて文化祭に間に合わず、後に、当時普及しはじめていた家庭用ビデオカメラでの撮り足しを行って、ツチノコプロのプロモーションビデオとして使用された作品。
