● 合成テスト

AfterEffectsPRO 5
Premiere 6
CommotionPRO 4
によるグリーンバック合成の比較

(文責:高山カツヒコ 2002/08)



合成素材

合成素材
 

 合成素材。
 特に合成に難しい綿毛である。
 グリーンスクリーンにも影が落ちていて、緑にムラがあり合成が困難。
 細い毛に注目。素材の方なのか、グリーンの側のムラなのか区別がつきにくい。

 しかも、この素材はDVフォーマットで撮影されている。
 DVは、色のサンプリングレートが低い上、圧縮で輪郭のディティールが崩れやすく、ブロック状の破綻が起きやすいため、
合成素材には向かない。

 非常に難しい合成素材である。
合成素材


 金髪というのも実に困難である。
 一本だけ跳ねた毛に注目。
 また、このグリーンスクリーンは照明ムラだけでなく、ピントが合っているため布の生地まで映ってしまい、輪郭のディティールを混乱させられ
る。
AfterEffectsPRO 5
 カラーキー
  +スピルサプレッション
AfterEffectsPRO 5
 カラーキー
  +スピルサプレッション


 単純なカラーキーでは、半透明な部分の合成が難しく、そのままでは全体の輪郭にグリーンスピルが残ってしまう。この画像はエッジをぼかしてごまかし、スピルサプレッションでグリーンをグレーにして目立たなくした所。
AfterEffectsPRO 5
 カラーキー
  +スピルサプレッション
 

 スクリーンの色ムラが顕著に表れている。全体画像の左上や、右側に縦に汚れ状に残っている。スピル消しでエッジやムラのグリーンをグレーにして目立たなくしたが、グレーの輪郭がついて回るのはどうしようもない。
AfterEffectsPRO 5
 リニアカラーキー
  +スピルサプレッション
AfterEffectsPRO 5
 リニアカラーキー
  +スピルサプレッション


 キー色の選択とスライダーの調整量の組み合わせで、被写体の維持と抜け具合を調整して、最適な状態を探す。
 背景を抜こうとすれば被写体が透けるし、被写体を維持しようとすると背景にゴミが残る。
 なかなか難しいが、単純なカラーキーよりも綺麗に抜ける。
AfterEffectsPRO 5
 リニアカラーキー
  +スピルサプレッション
 

 調整にテクニックと言うか、アチラを立てればコチラが立たずと、少々イライラするが、根気よく頑張ればそれなりに抜ける。
 スクリーンに色ムラがなかったら、下記のグリーンスクーンキー同様に、綺麗に抜けるだろう。

Premiere 6
 グリーンスクリーン

Premiere 6
 グリーンスクリーン
 

 単純なカラーキーで抜くよりずっと綺麗である。
 しかし、Premiereは操作画面が小さく全体が見渡せないので、抜け具合の調整が難しいのが難点である。
Premiere 6
 グリーンスクリーン


 グリーンのスピルが現れないのがうれしいが、やはりスクリーンのムラまでは消せない。撮影時には、スクリーンの状態に気を使わないといけない。スクリーンの色も純色のブルーかグリーンに限られる。
 DV素材のため、マットにブロック状の濃淡が現れている。

CommotionPRO 4
 グリーンスクリーン

CommotionPRO 4
 グリーンスクリーン


 Commotionは、画面がAfteerEffectsと同様に大きく見渡せる事もあって、Premiereよりずっと調整がやりやすく、結果きれいに抜ける。
 必要に応じてスピルキラーも併用できる。
CommotionPRO 4
 グリーンスクリーン
 

 スクリーンの色が均一であれ
ば、これだけで充分だろう。
 スクリーンは純色のブルーかグリーンに限られる。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer


 すばらしい事に、スクリーンの色ムラが消せる。その上、必要なら被写体にグリーン部分があっても被写体として処理できる。
 カラーキーと同様に、スクリーンの色は何色でも構わない。調整もマウスで画面の色を拾っていくだけなのでずっと早くて簡単だ。
 にも関わらず、恐ろしい事に細い綿毛の一本一本まで自然に抜けている。スピルスポンジ機能でエッジのグリーンの残り具合も任意に調整でき、透明な部分の指定もできる。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer


 一本だけ跳ねた毛まで抜けるのは脱帽。
 正直、驚いた。他のキーでこれをやろうとすると、スクリーンのムラが目立ってしまうところだ。
 左の全体画像で、下にたれた髪の向こうの背景の透け加減に注目。
 ここまで抜けるにもかかわらず、スクリーンの色ムラによる汚れは皆無だ。
 AfterEffectsの全体画像と背景を見比べて欲しい。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit


 Primatteをかける前に、RE:VisionEffectsのSmoothKitで素材を処理してみた。
 DV素材は色のサンプリングレートが低い上、圧縮によるブロックノイズとモスキートノイズでマットの輪郭が乱れやすく合成が難しいが、SmoothKitを使うとそれを軽減できる。
 綺麗になった素材は更にマットのエッジを追い込む事ができ、今まで以上にシャープに抜けるようになる。


Premiere 6
 グリーンスクリーン


 DVによって
デジタル圧縮された素材に起こる、モザイク状の影響。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit


 ソフトエッジのツールでDV素材からマットを作るとブロック状に破綻して素材にモザイク状の影響を与える事が多い。SmoothKitで処理すると、低圧縮フォーマットのごとくなめらかで美しいマットが処理ができる。画像全体の圧縮ノイズも軽減されナチュラルになっているの事は言うまでもない。一般的なブラーのように細かいディティールがぼやけないのがうれしい。

CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit


 SmoothKitによって、モザイク状の破綻が綺麗に消えている。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit
   +CompositeColorMatcher
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit
   +CompositeColorMatcher


 背景と被写体の色合わせと同時に、エッジに逆光を設定してみた。
 実に自然である。
 CommotionPROのカラーマッチャーは、ワンタッチで色が揃えられるのが凄い。
 このコンディションの悪い素材で、ここまで綺麗に合成が出来るキャパシティーは、強力な武器になるであろう。
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit
   +CompositeColorMatcher


 透けた部分に逆光が当たって輝いている。好みで、もっと派手に光らせる事もできる。
 合成はオペーレーターの腕で仕上がりが変わるが、CommotionPROはハイクオリティーな合成が手軽に行えるので、作業時間がかなり短縮される。


合成素材
 

AfterEffectsPRO 5
 カラーキー
  +スピルサプレッション

 
AfterEffectsPRO 5
 リニアカラーキー
  +スピルサプレッション

 
Premiere 6
 グリーンスクリーン
 

CommotionPRO 4
 グリーンスクリーン

 
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit


CommotionPRO 4
 PrimatteKeyer
  +SmoothKit
   +CompositeColorMatcher




ラージサイズ画像



TopPage