
――もう随分と昔のハナシになってしまいました。1994年6月4日。我々映像業界模型趣味人共同組合バナナっ子クラブが初めてメイン参加する展示会を、世田谷・千歳烏山にて開催しました。これは、その想い出の記録デス。
甲州街道近くにあったマニアックな模型専門店「チャイナクリッパー」の店長・太田サンが、店舗移転にともなって、記念になる展示会をやってみたいということで、それならば“チャイクリ”は航空機専門なので、ウチが陸モノその他を引き受けましょうってんで、合同展示会というカッコになりました。


いやはや、こん時ゃあ、張り切ったなあ! 20年以上模型やってて、自分たちで展示会を主催するなんて、初めてなんだもの!
時あたかも「ノルマンディー上陸作戦50周年」。それではD-DAYにちなんだ展示にしようと、数ヶ月がかりで準備しました。
もともとチャイクリ・太田さんのコレクションが1:72メインで数百機、我々の車両関係が30台以上。加えてSFモデルや、映画の撮影に使ったプロップも展示、しかも他のゲストの方々のカーモデルや艦船が加わるというので、少人数編成のメンバーのわりにはどえらく豪勢な展示になることは予想されましたが、それに加えてD-DAYてなコトで、新たにいくつかのアイテムを作って、それをネタに会報まで発行しようと欲張ってしまい、結局当日ギリギリ間に合わせるため数日徹夜になるというアリサマでした。


作った会報のタイトルは「バナナっ子クラブ会報・PK」。学生時代に発行したインディーズSF&模型趣味の同人誌「PROPAGANDA」にちなんでいます。
前日までかかってようやく100部を手作りで発行(あの頃、パソコンがありゃあなぁ)翌朝、会場となる烏山区民センター会議室へ搬入開始。小雨降りしきる中、チャイクリから区民センターまで約500メートルの道筋にメンバーが散り、バケツリレーの要領……というよりむしろ「たくさんのモノを運ぶ原始人」といった様相で作品の詰められたダンボール箱を搬入していきました。
雨も降ってるし、こりゃダメかなと思いきや、午前10時の開場とともにチラホラとお客様がお見えになり、午後4時の閉会まで、常にお客様でにぎわっていて、メンバー全員ホッと胸を撫で下ろしました。模型趣味のマニアックな方ばかりではなく、映像関係のお友達、お仕事関係の方々なども来てくださって、普段プラモデルに接したことのない女性の方が興味津々でご覧になったりと、ナニヤラ客層も不思議な感じでした。
ほんのちょっとした小規模なものでも、展示会では人の輪も広がり、また次を作ろうという意欲、勇気も湧いてきます。
皆、本職のほうが忙しく、あれっきり模型関係のイベントは開催しておりませんが、何かの折りに集まる度に誰からともなく出るセリフが「また、展示会やろうね!」ほとんど合い言葉です。
映画の上映イベント、模型の展示イベント……今後はちょっと気合いを入れて、久しぶりに楽しい趣味のイベントの企画も進めていこうと考えています。
(文責:宮本 拓 20010315)