キューヴェルワーゲン&シュヴィムワーゲン
(旧バージョン)

タミヤMM1:35 製作(1990)/文 宮本 拓



『懐かしいトモダチ』

  ハセガワが突然1:35でキューヴェルワーゲンを発売した頃に、急にひどく懐かしくなって作ったんじゃなかったっけ。いつでも店頭にあると思っていると、何時の間にか静かに消え去っていくキットなんじゃないかな……なんて思ってしまって。
  タミヤMMシリーズの基礎をつくったキットで、初版は1970年発売というのだから今更ながらに驚く。私のモデルは、新旧交代によっていずれ消滅していくであろうこのキットを完成品という形で保存したいという思惑で作っているので、基本的には何ら手を加えておらず、とは言え最近作のモデルと情景写真等で共演したときにあまり違和感があってもなぁと思い、そこらにあったスクラップ・パーツを適当に貼り付けてディテールアップらしきコトをしている。デッチアゲ、とも言う。以前専門誌上でベテランライターの方がこのキットの持ち味を生かしつつも精密なディテールアップを施して見事なヴィネットを作っておられたが、私のは、サイドミラーなんて機関銃の三脚かなんかじゃないかな。シュヴィムは、幌を展開させると可動するウィンドシールドが小さすぎるので、透明プラ板で自作したのを思い出したりして。その程度。でも、かわいい。古いキット特有の「甘さ」をカモフラージュするため、やや派手めのウェザリングをかけてあるが、コレを作った頃と今とでは、やはり微妙に作風が変わっているようだ。


  今となってはタミヤの新世代キットも出ているし、ウィリス・ジープ同様各社のキットの作り比べが楽しめるようになったので、いつかはズラリと並べてみたいものだ。