
『入魂の一作!』
自主製作映像集団TEPPROJECTの作品づくりでいつもお世話になっている宇野沢君の作品をご紹介します! SFムービー・アイテム&ミリタリー系に造詣の深い彼は『砂丘の残像』の衣装コーディネイトや小道具、その他の作品でのミニチュアワークで活躍しています。以下、宇野沢君の書いてくれたテキストです。当時失業の身に関わらず(今はちゃんと仕事してますです、彼は^^;)愛する“スピナー”を全身全霊でこしらえようとする彼の“魂の叫び”をお聞きください。特撮情景写真も彼の手によるものです。ご本人はかなり自嘲気味に書いていますが、当サイト掲載時にやや加工を施したものの「素」のままで見ても、なかなかどうして、素敵な出来映えの写真でした(記・宮本 拓)
ありとあらゆる方があらかた語り尽くしているので、もう何も言うことはないのですが、でも言わせてほしい。
「V8インターセプター.歴史に残る名車だ」のマ○ドマックスの特別追跡車。
バナナの皮で空飛ぶバック○ゥーのデロリアン、そんなメジャー系(この前二十歳の子に聞いたらマッ○マックス知らないそうです。ショック)を押し退けて、私の中の第1位がスピナーなのです(管理者注:彼はマッ○マックスに影響されて、ドッグフードを試食しました^^;)操縦法は? エンジンは? どうやって空飛ぶの? 天井から空に伸びてるワイヤーは何? と謎が多く、こいつもカリスマ?


〜TVC-15製1:16ポリススピナーと2019年ロス情景写真について〜
都内某プラモ屋でTVC-15が出版する『SPINERDOKUHON』を結構な大金をはたいて購入してしまい、失業中の私には大打撃。しかしこれが悪夢の始まり……。
読めば読むほど謎が解けてゆくこの本、面白い !! そして同社が出しているスピナーのキットの紹介。「しまった。ほっ欲しい !! いけないものをみてしまった」
そして失業中の私は突如気を失った……ハッと意識が戻ると手元にはTVCのキットが……ガーン。
「また、こんなものを買ってしまったぁぁ !!」
やばい。こんなものを作っている暇も金もない。履歴書を書かないと……と思いつつ、箱をあけた時のショックでそんな思いは吹き飛んでしまった。(ああなんて弱いワタシ。また手を染めてゆくのね)マニュアルには部品は自作しろと書いてあり、パーツは歪み、気泡だらけ。嗚呼、どうしよう。でも立体が見たい! 2019年のロスが見たい。やったこともないパーツのスクラッチやヒートプレスなどに挑戦し、ボロボロになりながらも何とか完成に至ったのです。接着剤はハミだし、塗装は粗いが、私の野望は止まらない。未来のロスのジオラマを作るために家中のプラモの残骸や不燃ゴミをかき集め、ネオンサイン(?)アルマジロバンの救急車、デッカートセダンなど全て自作。


そしていざ撮影へ。まず建物のセットを組み、ネオンサインやその他電飾を配置し未来のロスをちゃぶ台の上に展開。主役のスピナーを置き、多重露光を多用しました(管理者注:長時間露光によって暗い照明下で被写界深度をかせぎ、さらにセットのネオン、街灯等の電飾の光を多重露光によってイン・キャメラによる合成を行っています)。その時点では、出来た写真を見た人に「これって当時の撮影現場かい?」と聞かれ、「いえいえこれは私が作ったんですよ」と得意気に答える自分がいる三文芝居がワタシのアタマの中でひとり歩きをしていたのです。
……後日、出来上がった写真に写っていたのは、紛れもない不燃ゴミの中にいるチンドン屋……私の三文芝居の幕は、閉じられたのです。
こんなふざけた説明ですが、すさまじいキットの作成・撮影にあたり様々な助言を頂いたバナナっ子の宮本さんには大変感謝しております。もちろんこのような場に私のカワイイ息子たちを載せて頂いたことにも……。

