T-REX
1:10(?)自作モデル
映画『異端の森』で使用
原型:長沼弘幸/製作:TEP造形班



  1987年に完成した自主製作映画『異端の森』で使用したハンドマペットモデル。タイムスリップした青年を追いかけ回す。


  長沼弘幸氏の製作した粘土原型をもとに石膏による型取り→ラテックスによる表皮塗布→発泡ウレタン充填→仕上げ・塗装といった手順で作られている。全身像の“ミスター・REX”とアップで多用された“ミセス・REX”の2体が準備された。この当時は恐竜の形態に関して様々な新説が登場したりと情報が錯乱していた時期で、「ゴジラにならないように、しかもダイナメーションとはまた違った味付けのティラノサウルスを……」といったことを考えつつ原型が作られていった記憶がある。長沼氏による原型は(本人によるNG出しによって)都合3回作り直された。3ヶ月ほどかかっている。


  残念ながらこのT-REX、あまり良いスチルが残っていない。モデル自体も『異端の森』の後はイベント展示映像用ビデオ映画等に使い回され、その度に別のスタッフによって顔の部分等が作り直されて次第に醜く変貌していき、最後は処分されたと思う。現在、私はもとよりTEPメンバーの誰も所有していない。15分間のフィルムの中でのみ、生き続けている。

※ このモデルの詳細に関してはTEPPROJECTのサイト『SFXヒストリー』を参照。  特撮シーン撮影の詳細等もご覧になれます。