
1987年に完成した自主製作映画『異端の森』で使用したミニチュア。
ラストシーン、ジュラ紀(白亜期?)パノラマシーンに登場するもので、原型は高山カツヒコ君。実際には粘土原型をもとに、内部にFRPコアを作り、関節部をスプリングとワイヤーでつなげた「スモールスケールメカニカル・モデル」として製作された。

他にも数体、遠景用エキストラモデルが必要となり、これは宮本が同じ型から抜いてディスプレイ版として仕上げたもの。当時メカニカル・モデルも含めて3体が製作されたなかのひとつ。


3体とも仕上げ担当者が違うため、特に背中の巨大な“ヒレ”に製作者各人の個性が出た。高山君の製作したオリジナル・メカニカルモデルの背ビレはベニヤの切り出しに大量のポリパテを盛り、そこから削りだした貝殻のような質感を持つもので、カルシウム系の雰囲気を出していたが、宮本版はヒレの形に切った厚めのアクリル板を熱処理で波立たせ、それにポリパテを盛って切削。「貝殻骨風」表現とした。

全体の構造は、高山君製作の石膏型を使用、表皮はラテックス。肉付けは発泡ウレタン充填。爪、歯等の小パーツはファンド。現存しているが、経年変化でかなり劣化しており、自然崩壊を待つばかり……。


ちなみに全体のフォルムは1970年代初頭くらいの資料をもとに復元されているため、現在の正確と言われているものとは前脚の関節等が著しく異なっている。
※ このモデルの詳細に関してはTEPPROJECTのサイト『SFXヒストリー』を参照。 特撮シーン撮影の詳細等もご覧になれます。
