
1989年度作品・自主製作8ミリ特撮映画『目覚めよと呼ぶ声あり』で使用されたミニチュア。
第二次大戦中の回想シーンに使用。童友社1:150プラキットをもとに、2倍に引き伸ばす要領で製作した。写真が不鮮明で解りづらいが、製作途中の写真で向かって右側が童友社のプラキット。大きさの違いがわかるだろうか?


材質はバルサで、表面に薄いプラ板を貼ったりポリパテでコーティングしたりして木目を消している。ブリッジも基本はバルサで、U字型に曲げた薄い銅板で囲うようにして製作。甲板上のディテールは、複雑な凸凹模様を再現するためカッティングシートを何層も貼り込んだり、プラキットのパーツを組み合わせてハッチを作ったりした。


主砲は1:76プラキットの105ミリ砲である。喫水線以下は省略してある、所謂ウォーターライン・モデルで、撮影用としては全体的なフォルムが的確に把握できればいいので、思ったより簡単に完成した記憶がある。

ただ、水を使った特撮というのは殊の外難しく、常識的には「1:16以上の縮尺のミニチュアを使って、4倍のハイスピードで撮影すれば、スケールスピードが実物とほぼ合致する」といったことが言われているが、予算の都合とは言え、やはりこのサイズのミニチュアを水とからませるのはかなり無理があったようだ。結構気に入っていたモデルだったが、火薬を使った撮影で大きなダメージを受け、その後焼却処分したので現存していない。

Uボート攻撃に出動した米軍機は、F4Uコルセアはハセガワ1:48プラキットにミニベビーモーターを仕込んだもの。TBFアヴェンジャーは、この当時なぜかモノグラムのキットが入手困難だったので、バルサから削りだしたソリッドモデルで、やはりミニベビーモーターを内蔵している。コルセアの写真の「雲」が縦になびいているのは、爆弾投下シーンを「縦吊り」で撮っているため(^^;)。


※ このミニチュアに関しては自主製作映像集団TEPPROJECTの「SFXヒストリー」の『目覚めよと呼ぶ声あり』の項でデザインワーク、撮影等に関して詳述してあります。 ぜひご覧ください。
