パッチリコンテスト2002/1参加作品集
(By Tac Miyamoto)



  2002年1月にツインスターメーリングリスト主催で開催された投稿形式の模型画像webコンテスト『パッチリコンテスト』に参加した作品群をご紹介します。
  製作はすべて宮本 拓。
  今回は2001年暮れに開催された「動く戦車オフ会」の参加作品がメインテーマに掲げられた画像コンテストとなりましたが、残念ながら宮本は戦車オフ会に参加出来なかったので、憂さ晴らしとばかりに様々な画像を作って投稿してしまいました(^^;)


  主なコメント等はコンテスト出品時に添付したものをそのまま再録し、補足説明を加えてあります。また、オマケとしてコンテスト出品画像以外の関連作品も織り交ぜて掲載してみました。
  玉石混合の感はありますが、ヘンテコな画廊にでも迷い込んだつもりでお楽しみいただければと思います。

(画像製作 2001/12〜2002/1)


SUPER74“Move On!”
(パッチリCG部門銅賞受賞作品)



「第四師団より入電。我が隊は健在なり! 只今より作戦行動に入る!」

「中隊指揮車より各車へ。有効射程距離に入り次第、一斉射。
 あとは、各自の判断にまかせる!」

「了解!」

「各車、砲撃開始!」

「撃てッ!」

※自主製作映画『目覚めよと呼ぶ声あり(1989TEPPROJECT)』劇中の台詞より


【出品部門】

  一応合成画像なのでCG部門

【出演】

●田宮1:35・モーターライズ(リモコンだったかな?)74式戦車・改造モデル
●89年当時出演のエキストラ諸君
●自作アルミ製実物大・ブラウニング50口径重機関銃
●簡単なミニチュアセット
●どっかの夜景
●いつかの空
●情景用パウダー少々

【コメント】

  「動く戦車オフ会」……動く戦車というと、私の場合はまず特撮用ミニチュアが頭に浮かびます。

  この画像は1989年に完成させた8ミリ特撮映画『目覚めよと呼ぶ声あり』で使用したミニチュアの記録写真をナイトシーンっぽく加工したものです。
  増加装甲板、120ミリ砲装備の宮本自衛隊主力戦車“スーパー74”です。

  ……戦闘中の戦車のヘッドライトがこんなに煌々と輝くとは思いませんが、当時の撮影ではミニチュアにムギ球を仕込んで撮影したため、明るく輝いていたような印象があり、それを画像処理で再現してみました。

  決してリアルではありませんが「演出された特撮映像」の印象としてご覧いただければと思います。

【参加後の補足説明】

  “スーパー74”に関しては『PROP&MINIATURE』コーナーの『目覚めよと呼ぶ声あり・宮本自衛隊』をご参照ください。
  増加装甲板とサンドシールド(サイドスカート)に120ミリ砲搭載の武装強化・延命型という設定のオリジナルメカです。
  89年当時、工作場のテーブルの上で撮影されたスーパー74単体の写真、そして屋外のロケで撮影された自衛隊員役のエキストラさんたちの記念写真を合成。
  ベースと背景は別途用意した簡単なミニチュアセットで、遠景の街並みは実景の合成です。蛍光灯下のミニチュア、快晴の屋外、夜景など……まったく条件の異なる画像をコンポジットさせており、画調の統一に苦労しました。
  全体的には映画のナイトシーン、そして特撮映画のフィルムからの「抜き焼き」的な印象を持たせながら、なおかつちょっとばかりプラモデルのパッケージのようなテイストも狙ってみました。

  ちなみに、『目覚めよと呼ぶ声あり』の記録写真で遊んだ他の画像としては、こんなのもあります(^^;)




Beauty and the Beast.


  “She is the fighter who opted for the revenge to an enemy.
  The body is left to momentary sleep, being protected by the wild beast ofhuge steel. ”


【出品部門】

  一応合成画像なのでCG部門

【出演】

●イタレリ1:35・レオパルドII
●謎の美女“うららさん”
●簡単なミニチュアセット
●どっかの公園
●いつかの空
●情景用パウダー少々

【コメント】

  タマには、このよーな画像はいかがでしょう(^^;)

  お友達の模型サイトBBSを介して、セルフポートレイト&セルフ(セミ)ヌードのサイトを運営していらっしゃる“うららさん”の画像をご提供いただきました。

  本名、年齢、所在地、国籍……すべて謎の“うららさん”です。
  加工して面白い画像にしてもOK、ということでしたので、公序良俗に反しない方面での模型&セミヌードの女性のファンタジックな画像を……と思って作ってみたのがこれです。

  当初、鋳造車体のM4A1シャーマンに腰掛けていただいたら、スベリ落ちそうになってこちらもイスからズッコケまして、IV号戦車にお座りいただいたらゴチゴチでお尻が痛そうに見え、結局レオ・ツヴァイに落ち着きました。

  ――特にストーリー等の設定は考えておりません。
  ご覧になった方がそれぞれ想像の翼を広げて楽しんでいただければ、と思います。

【参加後の補足説明】

  これまた、もともと合成用に計算して撮った画像をコンポジットしたのではなく、思いつきでいろいろと合成してしまったので「合わせの馴染み」に苦労しました。
  レオIIはもちろん一台しかなく、まったく同じスチルの角度を少し加工したりして、2台に見せています。
  戦車がくすんだ中間色ですから、うららさんの肌の色は少し印象的にしてみようと、鮮やかな色調に調整してみました。人物自体の大きさも、本来のスケールを考えるとちょっと大きめなのですが、このくらいにしないと主張しないみたいですネ。

  ちなみに、他の「うららさん画像2001」としては、こんなのもあります(^^;)↓




消えた一面トップ
(パッチリ大賞受賞作品)




  まずは、画像に添付したオリジナル・ミニストーリーをどうぞ。


  ―― S#No.52『帝都日報編集部・夕刻』 ――

「納得できん。この写真が何故、発禁なんだ!」
  勤続二十年を数えるベテラン記者、鷹見は照須田中尉に詰め寄った。

  照須田は目を落とすと、絞り出すような声で答えた。

「私も、私自身の心持ちとしては、是が非でもこの写真を大勢の国民に見せたい。
  我々には轟天がある、今しばらく辛抱せよと大声で叫びたい。
  しかしそれは出来んのです、鷹見さん。どうしても、出来んのだ」

「どこの命令ですかッ、海軍省ですか!」

「それは……」

  照須田は、おもむろに姿勢を正した。

「陛下の……」

  部屋の空気が、凍りついた。
  記者たちは、無言のまま照須田の顔を凝視した。
  照須田の目はみるみる潤みを帯び、それを隠すかのようにきびすを返すと、ドアへと向かった。

  耐えられず、鷹見が口を開いた。

「何故だッ! 照須田さん!」

  照須田は半開きのドアに手をかけ、背を向けたまま、つぶやくように言った。

「鷹見さん、日本は、敗れます」

「何ッ!」

「今に、新しい形の平和が訪れます。
  そして、再び国民が脅威に晒されたとき……
  そのときこそ、轟天は雄々しく発つのです。
  それまでは、誰にも知られてはならんのです。誰にも……」

  再び室内は、まるで時間が停止したかのような静寂に包まれた。
  遠ざかっていく照須田の軍靴の音だけが廊下に響き、やがて消えていった。

  しばらく前から止んでいた蜩の鳴き声が、染み入るように聞こえてきた。

「照須田さんは、何を知っているんだろう」
  誰かがつぶやいた。


「忘れちまえ」

  賀武尾編集長が、重い口を開いた。

「今日のことは、酒でも飲んで忘れちまえ。
  そして……誰にも言ってはならん」


  ――カットぉ!OKーっ!

  ハイ、OKです。では昼食入れまーす。
  え〜午後からは、シーン64「地下ドックを歩く岸河中将」から入りマース!



【出品部門】

  簡単ながら加工した画像なので一応CG部門

【出演】

●フジミ1:700「海底軍艦・轟天号」アルミドリル・バージョン
●プラ板ハコ組みのディオラマベース
●ウォーターラインシリーズ改造クレーン&トラス柱エッチングパーツその他

【コメント】

  フジミの海底軍艦を使った地下ドックのデイオラマです。
  ねこにいプロダクツ・高見氏の『プラモデルの王国』における海底軍艦キットレビュー用に製作していたもので、後に模型誌にも掲載されることとなりました。今回はその「予告編」として、プライベートで撮影された画像を投稿させていただきました。
  ディオラマ自体は大変小さく、工作、構成ともに苦労しました。
  画像は高見氏のお宅で氏のデジカメを使い、コタツの上で電気スタンドを照明にして撮影したもので、後に画像処理しました。
  ご一緒に画像撮影してくださった高見さん、そして変名ながら小生のオリジナルストーリーに(ご本人には無許可で)出演してくださった皆さんに感謝します。

【参加後の補足説明】

  『海底軍艦・轟天』ディオラマに関しては「バラエティー」のコーナーにコンテンツを設けて詳述させていただきます。

  また、高見敬一郎氏の『プラモデルの王国』はコチラです!
  http://home.catv.ne.jp/dd/nekonii/